アジサイpro様からのいただきもの

アジサイpro様からいただきました!!
赤雫☆激団オールキャラ!ジャラヒが!!天使!!
全員赤雫☆激団キャラそのままで、によによしてしまいます。
続きが!気になる!

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«黄金の門»に至ったものは、神々の席に加えられる。そんな――まるでお伽話のような伝承を起源とする世界。ブリアティルト。

この世界の中心にあるとされる黄金の門は多くの異世界と繋がるとも言われており、事実ブリアティルトには異世界からの来訪者も多い。
それが当たり前とまでなっているこの世界では、数多の力や文化がひしめき合うように存在し、そして共存している。

ここアティルトの一画、赤い屋根の家に住む部隊「赤雫☆激団」の面々もそうした来訪者に当たる。
もっとも、元居た世界は違っていたりもするのだが……同じ部隊の仲間として長年過ごした者同士、一緒に暮らしているのだ。

そんなメンバーの一員である少年、サツヤは自室のベッドにて、ゆっくりと体を起こす。
頭が重いような、そんな感覚、何度も経験しているそれを自覚しつつも、無事に次の巡りを迎えられた安堵に、サツヤは胸をなでおろした。

巡り、このブリアティルトという世界は、幾度となく繰り返される巡りの中にある。

巡りを迎えて、3年たってまた巡りを迎えて。
それを自覚しているものは、少ないと言われている。もっとも他の世界からの来訪者の多くは、基本的に巡りを自覚しているようだが……
ともかく、そうした巡りの中に、彼らは生きている。そして、巡りの先、それは必ずしも以前と同じ形を取るとは限らない。巡りを超えた先に行くもの、元の世界に戻るもの、様々な変化が起こる可能性もそこにはあって。
だからこそ、サツヤはいつも通りに、いつもの場所で目覚められたことに、安心したのだ。

いや、安心するにはまだ早いよね、とサツヤは思う。
仲間でありながら別行動を多くとることも多い彼ら赤雫☆激団も、巡りを超えると、一度家に集まることが多い。
それは、彼らの仲間にして世話を一心に引き受ける、メイドの中のメイド、ドロシーが心配するからだ。
巡りを迎えて、皆さんの顔を見ないことには安心できません!とはドロシーの言。
集まるであろう皆のため、コーヒーを入れて待ってくれているドロシーのためにも、まずはリビングに行かなくては。

そう思い、サツヤがベッドから腰を下ろした瞬間、

「ぼ、ぼぼぼぼっちゃん!??」

とそんな大きな声を耳にした。ドロシーの声だ。
そして、ドロシーがぼっちゃんと呼ぶのは、ジャラヒ。かつてドロシーが使えていたというワートン財閥、その子息に当たるジャラヒの世話をしていた名残で、今もジャラヒのことをぼっちゃんと呼んでいるらしい。

ジャラヒの身に何かあったのか、それともジャラヒが何かをやらかしたのか、いい予感は全くせず、寧ろ恐怖もあったけれど。
それでも、仲間に何かあったのなら駆け付けなきゃと、意を決すると、サツヤは急いでリビングへと向かった。

そうして、リビングの扉を開けたサツヤが目にしたのは、いつも通りの笑顔を浮かべるドロシーと、その腕の中できゃっきゃと笑う、金髪の幼子の姿だった。


―――――――――――――


遡ること数分前、金髪の幼子、ジャラヒ・ワートンはリビングのソファの上で目を覚ました。
辺りを見渡すと、見知らぬ空間。寝る前のことを思い出せば、そこにいたのは大好きな兄ジェラルドと優しいドロシー。
いつものように、ジャラヒが読んでとねだった絵本をにいさまが読んでくれてて、それをにこにことドロシーが見守っててくれて……

「にいさま?ろろしー??」

そう気付いて、すぐにジャラヒは辺りを見渡す。しかしそこには誰もおらず、手元には大好きな絵本もなく。
少しの間ぽかんとしていた少年だったが、当然すぐに押し寄せてきた寂しさと不安に、泣き虫な少年は耐えられなくなって。

そこで、どこか聞きなれたような足音を、少年は耳にする。

そこに現れたのは、少年にとって大切で、いつだって笑顔をくれる乳母、ドロシーの姿。

「ろろしー!!」

今にも泣き出しそうだった少年は、ドロシーのもとへと駆けていき……

一方のドロシーは、幼いジャラヒの姿を見ると、驚愕に固まってしまっていた。
巡りにおけるアクシデントは知っていて、それでなくてもちょっとのことでは動じない彼女ではあるが、それでも。
根本は変わってないけれど、たくさんのことが変わってしまったジャラヒの、その昔の姿を。自分と、ジェラルドぼっちゃんと、3人で過ごしていた時の、幼い姿に再会することになろうとはまるで思っておらず。

「ぼ、ぼぼぼぼっちゃん!??」


と、思わず大きな声を上げてしまったのだ。

どうしてここにいるのだとか、巡りを迎える前のぼっちゃんはどこにいるのだとか、そうした心配が一気に浮かんできて。
何故だか涙ぐんでしまいそうになったけれど、それでも、今にも泣き出しそうな、泣き虫なぼっちゃんの前で涙を流すわけにはいかないと、気持ちを切り替え、胸に飛び込んでくるジャラヒを受け止めた。

「ろろしー!ろろしー!!」


「はいはい。ドロシーですよ、ジャラヒぼっちゃん。」

あたたかくて、懐かしい。
泣きそうな顔も、安心した顔も、腕の中で魅せてくれる笑顔も。そんなジャラヒの顔を見ていたら、急ごしらえだったドロシーの笑顔も本物に変わって。

「大丈夫ですからね。ぼっちゃん。」

昔、何度もそうしていたように、少年が不安にならないよう、そっとぎゅっと、抱きしめた。


―――――――――――――――――――

サツヤが思いもよらぬ光景を目にしてすぐ、彼らのいるリビングに、仲間であるダリアが姿を現した。
ドロシーに顔を見せようと別邸から歩いてきたようで、呆然と立っているサツヤを見ると、不思議そうに首を傾げる。

「どうしたの?そんなところに突っ立って」

淡々とした女の声に、サツヤは困ったように笑って。

「えっと、なんていえばいいのかな?ドロシーの悲鳴を聞いて、急いで駆けつけたらあの子がいて……」

とりあえず、起こったままを正直に話したサツヤが指差す先に、ダリアは視線を向けた。

ドロシーの腕の中にいるのは、綺麗な金髪をした幼子。それだけ把握したダリアは、くるりと踵を返し

「それじゃあ、ドロシー。顔は見せたし、ちょっと出かけてくるわね。」

とだけ言って歩き出した。どうにも子どもが得意ではない彼女は、面倒ごとの気配を感じそれを回避しようとしたのだろう。

「ま、まって……!」

「何よ、私には関係ないことでしょう?それに……」

子どもは苦手だって知ってるわよねと、言葉をのせた鋭い視線に、サツヤは竦んでしまうが、しかし、どうにも悪い予感がするサツヤは続けて

「多分、これは皆で話し合わなきゃいけない、部隊の皆にかかわることだと思うから……」

そう自信なさげなサツヤをフォローするように、ドロシーが言葉を継いで。

「この子は、ジャラヒぼっちゃんですから……」

あぁ……とどこか納得した様子で苦笑するサツヤに対し、ダリアは表情を変えないまま、

「帰るわ。」

と一言だけ。

「でも、ほら、この巡りはジャラヒが部隊長をすることになってたでしょ??そのあたりも、話し合わなきゃだし……まずは、ロイとリオちゃんを待とうよ」

そう言って引き留めるサツヤと、こちらを見るドロシーの視線に気づいたダリアはため息を一つ吐くと。仕方ないわね……と足を止めた。


――――――――――


「それで、その子はジャラヒってこと?」

「はい。サツヤさん。おそらく、私が乳母をしていたころの、5歳ぐらいの姿だと思うのですけど……」

知らない場所、知らない人におびえるジャラヒをあやし終えると、ドロシーが小さな声で答えた。
ジャラヒは安心したのかドロシーの腕の中ですやすやと眠っており、起こさないようにするための配慮だ。

「なんでジャラヒが子どもになっているのは知らないけど、とりあえず部隊長はサツヤがやればいいんじゃない??」

「それが、どうにもぼっちゃんには子どもになったという自覚はないようなのですよね。ここのことも初めて見るような反応でしたし……あ、サツヤさんが部隊長なのは賛成ですよ!」

早く話を終わらせたいという気持ちを隠すこともないダリアの言葉に、ドロシーが苦笑したように答える。

「それじゃあ、子どもの頃のジャラヒがこっちに飛ばされてきたってことなの、かな……?」

勝手に部隊長を押し付けられそうな流れを無視してサツヤが続けると、ドロシーはわかりません。と首を振って。

「とにかく、元の……巡りが来る前まで一緒にいたぼっちゃんのことも心配ですし、このぼっちゃんをこのままにしておくことも出来ません。」

その言葉に、うんうんと頷くサツヤと、黙って―――しかし否定はせず―――聞くダリアは顔を見合わせ、それからジャラヒの方を見る。

面影は確かにある……が、今のジャラヒとはどうにも結びつかないような……

そんな違和感を感じる二人の視線を感じてか、ドロシーの腕の中で眠っていたジャラヒはすぐに目を覚ましてしまったようで、ふわぁ~と大きなあくびを一つ。

ジャラヒはドロシーの顔を見上げた後、こちらを見る二人を交互に見て……また今にも泣きだしそうな顔で、ドロシーを見上げ

「ろろしー……あのこわいおねーさんは……?」

「大丈夫です。怖くないですよ。ぼっちゃん。可愛い女の子がダリアさんで、もう一人の男の人がサツヤさんといって、二人とも優しい人ですから 。」

安心させるように、柔らかい声色でそう答える。
怖いと言われたダリアは、なんだか複雑そうな顔をしていたが、そのままドロシーがダリアにすいません……!と謝罪しているのを見ると、何かを言う気にもなれなくて、
またため息を一つつくと、近くの椅子に腰かけた。


「ろろしー、えっとね、にいさまは?それに、ここどこ……?」

相変わらず委縮した様子のまま、不安そうに尋ねるジャラヒに、ドロシーはどう返答するか困ってしまった。
いっそ夢の世界だと説明すれば、この純粋な幼いジャラヒはそれを信じるだろう。
しかしそうなれば元に戻れずここで暮らす、となった時にどうしても不都合が生じてしまう。
かといって正直に話すとなると、どこからどこまでを話せば混乱させずにわかってもらえるのか難しいところで。

「ここはね、赤雫☆激団«れっどどろっぷ»って言って世界のために戦うチームのすむお家なんだよ」

と、困っているドロシーに助け船を出したのは、サツヤだ。

世界のために、とはちょっと違うが、嘘にならない範囲で、尚且つジャラヒの気がそちらに向くように選んだその言葉は、狙い通り幼いジャラヒの心をつかんだようで。

「すごいっ!せかいをまもるひーろーなんだね!すごいよろろしー!ろろしーもなかまなの!??」

ドロシーの腕のなかできゃっきゃと飛び跳ねて喜ぶジャラヒに、ドロシーは頷いて。

「はい。それに、今日からぼっちゃんも仲間ですね。私たちは、みんな、仲間です」

その言葉でジャラヒは心から安心できたようで、だりあおねーさんはなにができるの??と先ほどまでこわがっていたのが嘘のように、ダリアへ両手を伸ばしている。

いきなり話を振られたダリアは少し眉を顰めると、口元に手を添え考えるそぶりをみせていたが……

「魔法が使えるわ。マジカルウィッチ・ブラックブロッサムに変身して、誰にも気づかれないまま悪い相手を一息に……」

そう真顔で答えるものだから、思わず後ろにいたサツヤは吹き出しそうになってしまって。
それでも必死に笑いをこらえていると「あなたは?」
とダリアから、サツヤはううん……と唸ると、困ったように頬を掻いて

「僕は、みんなのサポート役かな、みんなが無茶しないようにいろいろ考えたりとかね……」

と控えめな応えを返した。

夢見がちな年頃の少年に話すには失敗だったかな……と少し後悔したけど、
魔法使いダリアに興味津々で目を輝かせていたジャラヒも、サツヤの方にくるりと顔を向けて―――きらきらした純粋な目で―――見て

「すごいっ!にいさまみたいにあたまいいんだねっ!」

そう嬉しそうに話すのを見て、サツヤは少しだけ安堵した。

しかし、あのジャラヒにこんな純粋な目をした時代があっただなんて……とは強く思うし、正直いまだに呑み込めていない。

一方ダリアはといえば、ジャラヒの口から――それも笑顔で――出たにいさまという言葉に目を見開くと、言葉を失っていた。

ジャラヒの兄、ジェラルド・ワートン。ダリアの前ではジェインと名乗っていたあの神出鬼没な得体の知れない男が、こんなきらきらしたジャラヒになつかれている姿を想像したら、なんだか笑えてきてしまうな、薄ら寒くもあるような……
知りたくもなかった二人の過去に驚きを隠せないのだ。

とにもかくにも、落ち着きない様子で家の中を走り回り、ドロシーに赤雫☆激団の活躍のお話をせがんだりする純粋な幼子を、二人は微笑ましく―――それがジャラヒだと思うと複雑な気持ちもある……というか複雑な気持ちの方が大きくなるが―――
眺めていた。

「どうしよっか……これ……」

「どうするって……そうね、世界のこととかそういうのは、ロイに頼めば何とかしてくれるんじゃないかしら」

「でも、ロイがジャラヒのために動くかな……」

「……分からないわね」」

いつの間にか一番遠い席に移動していたダリアの言葉に苦笑すると、サツヤはもう一度ドロシーと戯れるジャラヒへと視線を向けた。

(このままでも、いいの、かな……?)
なんとなく、ちゃんと心が決まったわけじゃないけれど、ジャラヒの様子を見て、サツヤはそんなことを思い始めていた。

ジャラヒの人生は、聞けば不憫な目にばかりあっていたように思う。こんなに純粋な少年がギャングなんかになるぐらいだから、相当すぎるぐらい相当だろう。

そしてサツヤはそのジャラヒが重ねてきた選択が、どうしても好きになれなかった。ドロシーだったり、皆で育てたあの小さな「リオ」のことだったり、ジャラヒの選択はいつだって何かを切り捨ててきたもので。
それは、しょうがないのかなとも思うけれど……

だから、この純粋な「ジャラヒ」がまっとうに成長できるようにするのは、間違いではないんじゃないかとも思って。
いつものジャラヒが心配でもあるけど、また巡りを超えれば戻るかもしれないし、もしこのジャラヒと入れ替わったのだとすれば、そこにはきっとドロシーも家族もいるのだろう。
だったら、詳しくは知らないけど、大丈夫なんじゃないかと思う。いつだって自分にとっての最善を選んで来たジャラヒだから、きっと……

(なんとなく、だけどね……)
そう思考ををまとめたサツヤは、その案を切り出そうと口を開こうとして……

そこに、二人は現れた。

「ジャラだ!ジャラ―!!」」

一目見るなり正体を言い当てた少女、リオディーラは、大きな声を上げてジャラヒのもとへ。
そんなリオの隣に立っていた男、ロイはリオの言葉を聞くと、目を大きく見開いてジャラヒをまじまじとみつめて。
見るからに笑いをこらえた様子で口元を抑え、落ち着いてからダリアの隣――ジャラヒからは離れた席――まで行って、腰を下ろした。
そこには、この件には深くかかわりたくないという意思が分かりやすく見える。

突然、びゅーんっ!と手を広げ駆け寄ってくる少女にジャラヒは驚いたが、その姿を見るやいなや、その場で固まってしまって。

「どーしたの??どこかいたいの??いたいのはワタシがばーん!してあげるからね!だいじょーぶだいじょーぶ!」

固まってしまったジャラヒの手を両手で握ると、リオは赤い大きな瞳をジャラヒへと向けて、にっこりと微笑み。

その笑みに、そしてその姿に、ジャラヒは驚きに染まっていた表情をみるみる明るく染めていく。

「えほんの……おんなのこっ!すごいっ!れっどどろっぷのなかまだったの!??」

興奮した様子で尋ねるジャラヒに、リオはぶいっ!とポーズを決めて。

「そーだよっ!っ!ワタシがれっどどろっぷのリーダー!みんなの願いをかなえるときめき☆きらめきレインボーリオ!」

「かっこいい……!えっとね、ぼくねっ!おはなししたいことたくさんあってね……!」

ジャラヒは感極まった様子で、言葉を何度も詰まらせながら。

「えっと、えっとね、リオのねがいごと、もうかなった?それからっ、おうごんのくに!おうごんのくには!?ほかのみんなのねがいごとも、えっとね……!」


一つ一つ数えるように指を折ったり伸ばしたり、知りたいことをいっぱい浮かべて。

そんな様子を、リオは見守るように見つめる。
それから、ふふっと笑みを浮かべると、口の前で指をピンと立てて。

「ヒミツだよー!」

と、そんな悪戯な言葉を返した。

ジャラヒは口をぽかんと開けて困惑していたが、次第に目には涙がたまっていき。

「それじゃあぼくのねがいごと、いえないよ……」

なんで……と口を震わせるジャラヒの頭を、リオはぽんぽんっと優しく叩く。

「ジャラがね、おっきくなってもワタシのことを覚えててくれたら、教えるから!!」

「でも、おとなになるまでなんて、まてないよ……それにねっ、ぼくのねがいごとは……」

その先を、願いを告げようとするジャラヒの口に、リオは止めるように指をおしあてた。

「だーめ!ジャラの願い事も、ワタシの願い事も、とっておきで、トクベツなんだよ!
とっておきもトクベツも、たくさんの冒険の後だからこそだから!ね!」

リオはルビーのような瞳を爛々と輝かせて、楽しそうにそう言って。
そのとっておきもトクベツも、たくさんの、長い長い冒険をしてきたリオが言うのなら……
涙は浮かんだままだけど、そう納得したジャラヒは唇を噛むと、うん……!と大きく頷いた。


「ジャラはつよいね!いいこいいこ!」

リオがジャラヒの頭をわしゃわしゃとなでると、照れくさそうにしながも口元を緩めた。

「よかったですね。ぼっちゃん……!ずっと会いたかったですもんね……!」

その様子を後ろで眺めていたドロシーは、感動した様子で涙を拭うと小さく拍手を送っている。
二人のやり取りの邪魔をしないように気を使いつつも、二人の様子をうかがっていたサツヤは、話がひと段落したのを見計らうと、遠慮がちに声を上げて

「えっと、ロイとダリアの話し合いの結果、次の水曜日にロイ、あっ向こうに座ってるお兄さんなんだけど……
ロイが元のせ……じゃなくて、家まで連れてってくれることになったんだ。なぜか僕が部隊長をするのが条件になってたけど……」

そこまで言って、ジャラヒのもとまで歩み寄ると、目線を合わせるようにしゃがみこんで。

「ということで、あと二日間、家に住んでもらおうと思うんだけど、いいかな?」

そうして差し出された手をまじまじと見つめて、笑みを顔いっぱいに広げると「うん!」と元気の良い返事を返す。
サツヤの手を取ると、そのままぴょんぴょん飛び跳ねて、それから興味深そうに周りの皆へと視線を向けた。

「よろしくねっ!リオにろろしーにだりあにさつやにろい!いっしょにせかいのためにがんばろー!」

おーっ!と元気の良い掛け声を。直後、あれ?と首を傾げて不思議そうな顔で、またみんなの方を見回して

「……どういうふうにがんばるの……??みんなのねがいごとをかなえてあげるの……??」

そんな幼いジャラヒの素朴な疑問に、皆は顔を見合わせた。


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2017-12-23 : いただきもの : コメント : 0 :
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