【SS】ダリア【7期】

ブリアティルトには、5つの大国がある。
セフィド神聖王国、ヴァルトリエ帝国、イズレーン皇国、マッカ連邦王国、オーラム共和王国。
5国間では小競り合いが絶えなくて、それぞれの歴史は、全てが戦の歴史と言ってもいいくらいだ。
特にここ数年は、大戦と言える大きな戦が続いていて、緊迫感もまして、いるのだろう。おそらく。
恐らくと言うのは――ダリアは、このオーラムに来たばかりなので、詳しい事情を知らないからだ。
書物に書かれた、近年なかった大戦、という文字を見ただけ。
もっとも、近年なかった珍しい大きな戦とはいえ、数年…いや、数十年、と言った方がいいだろうか。
続いてしまえば、それはもう、珍しい大戦とも言えない。
ダリアから見ると、緊迫した、というようなものは、今のところ目にすることはできなかった。

近年なかった大戦が、数十年続いている。
そんな矛盾を孕んだ表現は、あるものには正解であり、あるものには間違っている表現だ。
だって、歴史上では、これはたった三年の戦なのだから。
それを知るものと、そうでない者がいるようだが、両者を隔たるのが何なのか、それはまだわからない。

「七度目の周期、ね」

ダリアは、その可笑しなフレーズを口に乗せ、それから呻くかようにため息を付き、癖になったポーズで、己の長い黒髪を触る。

「………まあ、考えても無駄ってことかしら」




ブリアティルトは繰り返している。




そう、口にしたのは一人の少女だ。

少女。青い髪を肩の辺りで乱雑に切り、それを赤いリボンで乱雑に巻いているという、見るようによっては洒落ているのかもしれないし、別にそうでもないかもしれない髪型――ダリアは若いものの流行りなどはよく知らない――をしていた。細い手足はよく動き、ダリアに説明している間も、その身振り手振りは止まらない。
とても、活力にあふれた元気な少女だ。
年の頃は分からない、が、10代であることは確かだ。多分、その前半。
見た目は若いが、一方で、物腰は意外と落ち着いていて、時折覗かせる大人びた視線が、見た目からすると少し違和感があったが。
それよりも、特記すべきは、彼女の背中から生えている小さな羽根かもしれない。
何故か羽根が生えている。とはいえ、来た時も、話している時も、宙に浮かぶこともない。
世には、鳥族というものもいるらしい。が、ダリアは目にしたことはないし、彼女がそうなのかもわからない。であれば、これもまた、ただのファッションかもしれない。

ともかく、若者の流行云々はさっぱりわからないダリアは、彼女の姿形には触れず、彼女の言葉をそのまま聞いた。




「ブリアティルトは六度目の周期を終え、七度目に向かうところ」
「ジャラヒ・ワートンはそのもうすぐ七度目のブリアティルトのオーラムにいる」




自らもそのブリアティルトにいたという少女は、ダリアにとって重要な情報を、ふたつ与えた。
そのうちの一つが、彼女の出した名前。
ジャラヒ、というのは、今度のダリアのターゲットである。
闇の仕事をしているダリアの、今度の仕事先。
ジャラヒ・ワートン。17歳。ワートン財閥総帥の次男。
金髪、碧眼。中肉中背。性格は、冷静、冷酷。ワートン財閥で危険視されている男。


彼は、総帥に隠れて、裏だった組織を作り、齢15の時にスラムの闇部分を一掃した。
当時、街は少年少女たちの犯罪の巣窟として、スラム問題が深刻化していたのだが、一筋縄ではいかない貧困問題とも関わる少年少女達の犯罪問題を、解決したのが彼である。
最も、心優しい気持ちで寄付を与えて解決、などという、温かい話はそこにはない。
15歳のジャラヒ少年は、スラムに蔓延る組織の犯罪者たちを、子どもたちの前で一人残らず殺害し、残った子ども達と、ひとつの自治組織を作ったのだ。
『赤き涙雨~レッドレイニング~』
100人はいたと言われる、子ども達を中心とした組織。
未だに、全貌はわかっていないその組織は、ジャラヒを頭として、確かにその街にあった。

そして、今はない。

ジャラヒが17になったとき、今まで見て見ぬフリをしていた総帥が潰したのだと言われている。
どう潰したかは誰も知らない。
ただ、もうあの街のスラムには何もないし、子ども達もいない。
それと同時に、ジャラヒも消えた。

困ったのは、当の総帥である。
次男坊とはいえ、総帥直系の息子だ。
今までずっと好き勝手していた息子が17になり、そろそろいいだろうと腰を上げたところ、姿をくらませてしまった。
どこで何をしているかわからないが、彼が父を恨んでいるだろうことは推測できる。
実際、最後に見たジャラヒの姿はかなり激昂していたらしいし、何人かは、彼によって撃たれ、傷を負わされた。
ジャラヒを捕える作戦は失敗し、そして彼はその姿を消した。
名立たる傭兵たちを向かわせても、捕らえられなかったのだ。
放蕩息子と馬鹿にしていたが、その手腕は一目置いてもいいかもしれない。

総帥が、息子の処分に頭を悩ませてしばらく。

どこかから、一報が入った。

ジャラヒは、ブリアティルトにいる。


その情報を持ってきたのが誰かはわからない。
よりにもよってブリアティルト。一笑に付すべき話題だ。
ブリアティルトとは、お伽話だ。
千年続く戦舞う大陸。
その中心には黄金の門があり、神の世界につながっている。
そして、選ばれたものは、全てを手にすることができる。
いつからか知らないが、ひっそり流れているお伽話。
具体性のないそれだけのお伽話は、酒飲みの与太話にも、子どもへの枕話にもならない陳腐な話で、今となっては知るものも少ない。
冗談にしても突拍子のないその一報を、何故か総帥は笑い飛ばさなかった。

執務室から、部下を外に出し、しばらく考えた後、ひとつ、ため息をついた。

それから、一本、電話をかけて。

呼ばれて来たのが、ダリアである。





ダリア。
コードネームを黒桜という、齢16の線の細さを感じさせる少女。
16という若き年齢だが、その立ち振舞から、幼さを感じさせるものはない。
余計なことは口にせず、行動だけで示す。
黙っていれば、どこかの令嬢にも見える整った容姿だが、その足音さえもしない動作は、令嬢というには機敏すぎた。
そんな、姓もないダリアという名前の少女は、ワートン総帥からひとつ依頼を受けた。
少女の仕事は、表立って言えるものではない。
『殺すこと』
それだけだ。


「頼みがある」

しかし、そう口を開いた総帥の頼みは、ダリアの本来の仕事のそれではなかった。

「ジャラヒを追い、もしその身に危険が及ぶようなことがあれば、彼を守れ」

そんな、予想外の依頼を断れなかったのは、ひとつだけ、ダリアは総帥に借りがあったからだ。
まさか、そんなところで、切り札とも言えるカードを――何よりも職務が大切な腕利きの暗殺者に、利害関係なく、それすらも度外視したところで、彼女を一度だけ使えるという権利を――切られるとは思いもせず、ダリアは怪訝な顔を一瞬見せた。
だが、その理由を尋ねることはせず、了解を告げる。
ブリアティルトにいる、と付け加えられたときは、聞き返しそうになったが、既のところで堪えた。こんなところで意味のないことを、男が言うはずがないのだから。










その前述の少女に会ったのは、任務を開始してしばらくのころ。



街の酒場で聞き込みをしていると、酒場には不釣り合いの少女に声をかけられた。

「おねえさん、ジャラを探しているの?」

と。
首を傾げる、青い髪の少女。


そして与えられた2つの情報。
ブリアティルトは繰り返している。
ジャラヒは7度目の周期のブリアティルトにいる。

普通なら一笑に付すべきそれを、ダリアは笑わなかった。
この少女が、自分を騙そうとしているなら、それでもいい。
現在、他に手がかりはない。
明るく笑う少女を、信用しているわけでもない。
何かの罠かもしれないことも、わかっている。
ダリアは冷静ではあるが、少し、気が短いところがあった。
自ら罠に飛び込む間抜けさを、指摘されたこともある。
だが、警戒しすぎて何も得られないほうがくだらない。
油断しなければいいのだ。
何もなければ、すぐに手を退く。
ただ、何かあるのなら。
飛び込まなければ、わからない。

「いいよ、連れて行っても!ブリアティルトに!」

そんな彼女の言葉に、警戒は怠らずに、ダリアは頷いた。
それに応え、明るい声で笑った少女は、踊るように酒場を出て、ダリアに手を差し出す。
小さな手。
少女は、躊躇うダリアの手を遠慮なく握って、跳ねる。
スキップとも呼べない下手なリズムで、歌うように跳ねて。
その不思議なステップに、危うくつまづいたダリアに向かって、少女はにこりと笑った。


「ねえ!おねーさん、名前は?」
「…ダリア」
「ダリアちゃんだね!すてきな名前!ね!」

外は暗い。
家の薄明かりと、照らす月の光で、彼女の姿がぼんやり見えた。
彼女の背中にある小さな翼が揺れる。
しかし、空を飛ぶわけでもなく、彼女のステップに合わせ、左右に揺れるだけだ。


夢でも見てるのだろうか。
幻想めいた光景に思う。
少女に手を引かれ、おとぎの国のブリアティルトに向かう童話の主人公。
そんな似合わない妄想に、思わず自嘲する。
連れて行かれた先が、人身売買組織だったら、きっと自分は安心するだろう。
暗殺者である自分が、夢みたいなお伽話に巻き込まれるなんて、冗談でも笑えない。



「ジャラのお友達は、ワタシのお友達!」


そう、嬉しそうに笑う少女は、とても闇の組織に関わっているようには見えない。
いや、こういう子を使って油断させる手口なのか。

などと、彼女を観察しながら歩いたり、走ったり、ステップに転びそうになったりしていると。




気がついたら、そこはブリアティルトだった。













「あらあらまあまあ!いらっしゃいませ!」

ダリアはとある小さな家の前に立っていて、扉を開けて出迎えた女性の顔を、ぽかんと見つめていた。

それから、辺りを見回す。
少し埃っぽい。うっすらと舞う土埃と、地面に馬の足あとを認める。それと続く車輪跡。馬車が通った跡らしい。人は周囲にはいない――目の前の女性は別として――。
ありふれた道路ではあるが、人通りの少なさと、道の大きさからいって、メインストリートではないのだろう。
さっきまでいた街と、何かが大きく違うというわけでもない。
ただ、じわじわと大きな違和感だけがダリアの胸を占めていた。
何が違う、違和感。空気。
一番違うのは、空が青いことだ。先ほどまでは、夕刻も過ぎた夜の始まり。ダリアは酒場を出て、少女とともにいたはず。
それなのに、今ダリアの頭上には、青空と太陽が顔を覗かせている。

当の少女はいない。
それはすぐにわかった。
手を引いていたはずなのに、ダリアの手は、すでに空をつかむばかりだ。
いるのは、目の前の、扉を手にした女性だけ。
そうして、ダリアはようやく目の前のその家を見た。
レンガで出来た赤い屋根の家。
表札には、大きな走り書いたような文字で、『赤雫☆激団』と書かれている。
あか…しずく?せきだ??なんと読むのだろう。意味がわからない。
扉は大きめで、古ぼけている。軽そうだ。銃でぶちぬくことも可能に見える。
窓は見える範囲に2つ。大きくはないが、身を屈めれば、進入も脱出も可能だろう。
窓からは赤いカーテンと、赤い花が見える。その向こうはよく見えない。
全体的に、可愛らしい、こじんまりとした家、と評される、のだろうか。
華美ではない。地味な、でも手はかかっている家。
まるで童話に出てくる小さな家そっくりだ、と思い、頭を振った。
まさか、と思う。
ここにいない少女の台詞を思い出して、ぞっとした。
だが…結論を急ぐのはまだ早い。
ともかく、可愛らしくも籠城には向いていない家だ、とその家に対して結論付けて、
ダリアはふうと息を吸った。

覚悟を決め、その家の前に立つ女性と目を合わせる。
長い髪を、ゆるく2つに編んでいる。服装はメイド服。
メイドだろう。メイドにしか見えない。
ひと目でわかる。この家のメイドだ。

ただ、メイドとは思えないほど、隙がない。
熟練した傭兵の放つオーラのような、違和感。
どう見てもメイドで、軍人の放つ殺気や、雰囲気は持ち合わせていないのに、どこか熟練の老兵のような隙のなさを同居させ、彼女はそこに立っていた。
…負けはしないが、殺すのに骨が折れるタイプ。
そう分類付けて、ダリアはその違和感を押し殺し、口を開いた。


「ここは…?」
「赤雫☆激団(レッドドロップ)本拠地です。ダリアさん。ジャラヒぼっちゃんと、リオさんのお友達ですよね」

ジャラヒ、と耳にし、ダリアはごくりと唾を飲んだ。

「ジャラヒが、ここにいるの?」
「ええ。リオさんからお聞きしてますよ。申し遅れました。私はドロシー。赤雫☆激団のメイドを務めさせて頂きます」

深々と礼をして

「立ち話もなんですし、お茶でも飲みながら、お話しましょう」

ふわりと笑うドロシーに、少し躊躇ったあと、ダリアは頷いた。

















ひと通りの話を聞き、案内された自分の部屋で、しばらく一人で考えていると、大きな物音がして、ダリアはその音に向かって銃を構えた。
そこにはドロシーと、そこにいたのは、ドロシーに向かって対峙している金髪の男。
その人相は、ダリアが写真で持っていた、残虐と噂の男の顔と同じだったので、ドロシーを人質に取られたかと、ダリアは内心少し焦って銃を向けたのだが…。

慌てふためいた男の間抜けな姿に、拍子抜けし、三度写真と見返したが、何度見ても、例のワートン財閥の危険な次男坊本人である。

かくして、任務遂行のために、ブリアティルト内オーラムにて、ダリアは三年の月日を過ごすことになった。
この、ジャラヒとの出会いが、彼女の今後の運命を決めることになるのだが、それはまた別の話。

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2013-08-29 : SS : コメント : 0 :
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【いただきもの】ジャラヒ

描いていただいたジャラヒ

↓特殊郵便局さんに頂きました。
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↓希鈴さんにいただきました。
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↓ミネラ商会さんに頂きました。
jarahi-minera.png
↓月華さんに頂きました
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↓空音さんにいただきました
ジャラヒさん_bg

tag : ジャラヒ

2013-08-29 : いただきもの : コメント : 0 :
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【人物】ダリア

物心ついたときから、暗殺者として組織で育てられた少女。
依頼を受け、殺しをする職業暗殺者。
殺した後、遺体の上に桜の花びらを置くことから、業界ではコードネーム黒桜と呼ばれている。
任務としての殺しは顔色も変えずにやってのけるが、任務でないときに殺しはしない主義。
任務以外では心優しいとも言える少女。
だが、ぶっきらぼうで、人とのコミュニケーションに慣れていない。
基本はいつも冷静だが、褒められたり、好かれるとテンパる。

ワートン総帥(ジャラヒの父)に借りがあり、彼からジャラヒの護衛を頼まれ、ジャラヒを探していた所、リオディーラに会い、彼女に連れられて、7期にブリアティルトに来た。

【これまでの軌跡】
元の世界では、暗殺者黒桜として、殺しを生業とした組織に所属している。
ワートン財閥総帥からの依頼で、ブリアティルトにいるジャラヒを護衛しろと言われ、ジャラヒを探す。
リオディーラに会い、ブリアティルトに。
・7期
ワートン総帥の依頼で、ジャラヒの護衛を務める。
冷静沈着非情な男と聞いていたのに、そうとは思えないジャラヒに戸惑いつつも、彼とドロシーをサポートする。

・8期
ワートン総帥に報告するため、元の世界に戻る。
ワートン総帥が、なぜジャラヒの護衛を言ったのか謎なため、ジャラヒに、「次に会うときは、護衛の依頼で来るのか、殺しの依頼で来るのか、それとももう来ないのか、わからない」と言って去る

・9期
「ジャラヒを殺すかどうか、見極めるために、ジャラヒを試しに来た」と言い、ブリアティルトに帰ってくる。

・10期

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いただきもの
ライラさんより

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tag : ダリア

2013-08-24 : 登場人物 : コメント : 0 :
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【人物】ドロシー

ジャラヒの元乳母にして現メイド。
子どもに目がない。10年以上前から今の格好と同じ格好をしている。年齢不詳。
その正体は、慈愛しかプログラムされていない、古代の遺産。子守人形。
護ることに力を発揮するが、攻撃性をプログラムされていないので、人を傷つけることができない。
ジャラヒぼっちゃんの幸せを願っている。
各地を転々とメイドしていたらしく、色んな所にかつての主人やぼっちゃんがいるとか。

7期に、リオディーラに呼ばれてブリアティルトに来た

【これまでの軌跡】
7期 リオに呼ばれてブリアティルトに。
メインキャラとして、ジャラヒに仕えつつ、ダリアと三人で赤雫☆激団で過ごす。
6期までは、きままな赤雫☆激団だったが、彼女の『近所のおばちゃんパワー』で、赤雫☆激団として周囲に認識されるようになった。近所づきあいの大切さを一同は学ぶ。

8期は、こっそり助けてくれというロイの依頼で、ロイ(16歳)を影から助けるために、大家さんとして赤雫☆激団本拠地を、ロイたちに貸した。
表立っては出てこないが、たまに家に来て、彼らの食事や掃除をしている。

9期は、ジャラヒのサポートをするために、サブとして赤雫☆激団に戻っている。

meido.jpg
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tag : ドロシー

2013-08-24 : 登場人物 : コメント : 0 :
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【SS】6期から7期へ【プロローグ】

くるくると、同じ時を繰り返す世界。ブリアティルト。
その真ん中で、彼女は笑った。

「ここなら、きっと見つかるよ」

そう言って。
何が見つかるかなんて、彼女は言わない。
ジャラヒも聞かない。
別になんだっていいのだ。
彼女がいいなら、なんだって。


*****





ブリアティルト中央に位置する国、オーラム。
オーラムという国は、性に合っている。とジャラヒはなんとなく思う。
具体的にどこがというわけではないが…
生まれ育った街に、少し似ている。
ジャラヒが生まれ育ったのは、もっと埃っぽくて、もっと人の匂いより人工的な匂いが濃い街だったけれども、宮殿に近づけば近づくほど増えるきな臭い話に、醸し出す胡散臭さはそっくりだ。
胡散臭いのに、街は活気があって、憎めないところも同じ。と、自分の住んでいた、都会と呼ばれる街と比べて、ほんの少しだけ懐かしくなる。
自分で捨てた街だ。
帰りたいとは、思わないけれど。

(帰れるのかは、別として)



ここブリアティルトという世界は、この戦乱の数年を繰り返しているのだと聞いた。
それについて、ジャラヒは詳しくは知らない。

最初の日、連れの少女と(もう一人男がいたが)、この地に降り立ち、「ねえ、どうする?ここにしようか?」と少女がオーラムで微笑んだので、今、ジャラヒはここにいる。
なぜこの国なのか、とか、この国で何をするのか、とか、ジャラヒには関係なかった。
どこでもよかったし、どうでもよかったのだ。
復讐に駆られていたジャラヒを救い、引っ張って来たのは、連れの少女だったし、彼女がここにすると言うのなら、そこにしか、ジャラヒの居場所はない。
彼女がここにしたいなら、異論なんてあるはずなかった。


「良い国じゃないか」

そう、もう一人の連れの男が呟いたので、そうなのかと思っただけだ。
ジャラヒは生まれ育った街しか知らない。
街から出たことがないわけではないが、その街の良い悪いなど考えたこともなかった。
良いも悪いもない。国は国だし、街は街だ。それだけ。

だから、愛想で言っているのか知らないが、「面白そうだな」と笑う男が、少し気に食わなかった。

そう。この、もう一人の連れ。
岸辺ロイ、とおかしな響きのふざけた名前を名乗る男は、このブリアティルトに来る少し前から、連れの少女が呼び出した男だ。
道中で拾った本を開いて、読んだら出てきたらしい。
ふざけている、と思ったが、少女のこうした行動は、もうジャラヒにとって動じるものではなくなっていた。
だから、そのふざけているという非難の対象は、本の中から出てきた、なんてふざけた現象で現れた男に対するものだ。
気障な動作が胡散臭い男。
この男に会ったあと、すぐにブリアティルトにたどり着いたことすら怪しく思う。
一挙一動が怪しい。
こんなに明らかに怪しいのに、連れの少女は気にしてないようだった。

「ロイくん」

明るく、その男の名前を呼んで。

「ジャラ。ロイくんは強いから、頼りになるよ」

と、笑う。
まだ男の力なんて、見たこともないのに。


実際、戦闘でそれを見てみると、認めざるを得なかった。
細い体をしていたが、力はあるようで、大型の剣を片手でひょいと振るう。
動きは素早く、的確に急所を打つ。
だが男は、あれでも自分の力に満足いかないのか何なのかしらないが、

「んー…あーあれ?…まあ、いっか」

なんて首を振っていたが、そのほんとのおれはもっとすごいんだぜ的態度も気に食わない。
達観しているんだかなんだか知らないが、胡散臭いその態度が気に食わなくて喧嘩を売ると、歳相応の顔で言葉を返してくる。

「また攻撃くらってやんの。ばーか」
「戦闘不能寸前で何言ってんだ。あほ」

もう、ふたりとも!喧嘩しないの!
とは、ここのところ、二人の仲裁が常の仕事になった少女の声だ。

そんな毎日を繰り返して、ついにあの日が来たとき、ジャラヒは気が付かなかった。






あの日。
繰り返す数年の、最後の日。



繰り返す世界について。

そう。ジャラヒは詳しくない。
知らない。
正直な所、知りたいと思ったこともなかった。
そういう日が来るのだと、それだけ耳にしていた。
実際、「そう」なのだと語る傭兵にも、経験した傭兵にも会った。
彼らと戦場も共にしたこともある。
だけど彼らは、「その日」に関しては、静かだ。
誤魔化すでもなかったが、その日について語るところを聞いたことはなかった。
ただ、確実に、来るとだけ。



そんなその、話題の最後の日。

静かに、

「今日だな」

と、ロイが言った。
今日って?とジャラヒの口を疑問が突きそうになったが、口に出す前に、唇を噛む。
疑問に思ったのは、自分だけだと気づいたからだ。
ジャラヒの連れである少女にも、動じた様子はない。
彼女はとっとっと、スキップをするように跳ねて、そして、ひらりと舞うように、くるりと二人に向かい、当然のように、笑った。

「ねえ、どうする?」

いつもの、絶やすことのない、笑顔だ。
そうなると、ジャラヒは、どうするもこうするも…と思う。
決めるのは、自分ではない。なにを「どうする」なのかもわからないが、わかったところで答えは同じだ。
だが、それを口にするのは、横にいる男に癪で、何も言わずに頷くだけにとどめた。














そうして。

頷いたら、もう一度最初の日だったので、「どうする?」の答えを、そういうものなのだと、ジャラヒは受け止めた。
門をくぐったのだ。

それを彼女が選択したから。


そう、受け止めて、もう一度オーラムで三年の時を過ごして。




突然、ああ、好きだなあ、と思った。
オーラムが。
この世界が。

それをきちんと思ったのは、とある事件で死んだと思っていたオーラムの姫が生きていたと、その知らせを聞いた少女が、
いつも笑顔の、馬鹿げたことばかり言うあの少女が、
ひとつ息をついて、ぽろりと涙を零したときだ。

(泣いてる)


彼女の涙を見たのは、その時が初めてだった。

(リオが、泣いている)

戦で、オーラムの姫が死んだと、ロイが情報を持ってきたときだって、彼女は泣かなかった。
泣かずに、そっかと頷いて、「明日もがんばらなきゃね」と笑うだけ。
本当に、わかってるのかと、激高しそうになったのを覚えている。
激高しそうになって、ロイに止められた。

あのとき、彼女を責めなくて、よかった。
止められて、よかった。
と、初めてロイに感謝する。口には出さないけれど。
そして、泣いている彼女を見て、ほっとした。

(良かった)

彼女は、ようやく泣けたのだ。
それと同時に、ジャラヒの胸も暖かくなる。

(ああ、姫様が無事で、よかった)

(おれは、オーラムが、好きだ)



「よし」

涙を拭って、にっこりと、少女は笑った。

「明日も、がんばらなきゃね!」














そうして、再びの最後の日。

「ねえ、どうする?」

いつか見たように、青空の下をくるりと回って、彼女は問うた。

まず、ジャラヒの顔を見て、それからロイの顔を見て。

「どうしよっか」

と、もう一度。

口元に手を当て、困ったようにそう問うので、ジャラヒは思わず笑った。
どうしようもこうしようもない。
きっと、彼女の中には、もう答えはあるのだ。
それでも彼女は、問うことをやめない。
一度だって、ジャラヒの意見を問わなかったことはなかった。
最初の日だって、ここにしようかと言ったのは彼女だったけれど、頷いたのはジャラヒだ。
彼女が決めてくれるなら、なんだってジャラヒは頷くのに、彼女はそれを良しとしないのだ。
だからジャラヒは、それに応えるべく、言った。


「おれは、この国、いいと思うぜ?好きだ」


彼女がしたいことは、なんだろうか。
正直なところ、ジャラヒにはわからない。
彼女には、見つけたいものがあるらしい。でも、それがなんなのかわからない。
いつも、突拍子もなくて、予想の斜め上を行く少女だ。
来いと言われればどこにだってついていくし、やれといわれれば、何だって(文句は言うけど)やってやるつもりだったが、それがジャラヒの想像通りだったことは少ない。

何かはわからないけれど、彼女は、ジャラヒが何かを言うのを待っている。
それだけはわかったので、素直な気持ちを、ひとつだけ乗せた。

ジャラヒの言葉を聞いて、少女はきょとんと目を開けて、
それから、そっか!と笑った。




「ねえ、団長?」

次に口を開いたのはロイだ。

「はいロイくん!ちなみにワタシは、団長じゃなくて、中隊長止まりです!サボりすぎました!」

ハイ!と元気よく手を上げて少女。
それに、くすりと笑って、ロイは続けた。

「わかってます。知ってます。把握してます。見てたから。
 そうじゃなくてさ、赤雫☆激団の団長。…団ってついてるから、団なんだよな?」
「…三人だけどな」

赤雫☆激団、というふざけた名前は、少女がつけたものだ。
ジャラヒが、故郷で『赤き涙雨』と書いてレッドレイニングなんて読む、恥ずかしい名前の―だけど、懐かしくて、苦しくなる忘れられない名前の―チームのボスをやっていた、というのを覚えていたのだろう。
以前、それを聞いた彼女は、かっこいいよね!と興奮して騒いでいた。
「『赤雫☆雫団』!これ、レッドドロップって読むからね!」
なんて、隊名を決めたときは、殴ってやろうかと思ったが、あまりにも嬉しそうなので、バカらしくなってやめた。



「うん。3人でも団。問題ない。別に2人でも4人でも10人でも問題ないけど」
「おまえ、何が言いたいんだよ」

早く言えよ、とロイを促すと、ロイは少し屈んで、少女と目線を合わせた。

「だからさ、リオ。君は団長なの。ずーっと、何があっても。
 君が決めたんだから、この団はキミのもの」
「……ロイくん?」
「ここはキミの家になったし、ここはキミの団。ずっと団長はキミで、それは、何があっても」

何を言ってるんだ、こいつ?
とは思わなかった。
ジャラヒには、男の言いたいことがすべてわかってしまった。
男は、彼女の真意に気がついていて、この物語の一つのエンディングを提示しようとしている。
腹立たしいのは、たった少しの時間―合わせて6つの年を短いというかどうかは別として―ジャラヒよりも短い年月しか彼女と一緒にいなかった男が、それに気づいて、それを終わらせようとしていることだ。


だとしたら




「なあ、リオ」

そんな役目、譲ってやるつもりは、ジャラヒにはない。
だから、出来れば言いたくなかったけれど、ジャラヒはそれを口にした。


「おまえは、どうしたい?」

いつも問われていた言葉を、彼女に返す。

「ワタシ、は」

独特の声のトーンで、少女は息をつまらせた。
笑おうと、している。
だけどそれに失敗して、すこし口元が歪んで、
それでも笑うことを辞めもせずに、少女は言う。


「したいこと、全部、してるよ」
「うん」
「いっぱい遊んだし」
「うん」
「もっと遊びたいし」
「おう」
「オーラム好きだし」
「知ってる」
「みんなと、離れたくない」

だから、と言い聞かせるように、ロイが笑う。
もう、しつこいくらいに、何度だって言うけどと、前置きして。

「離れないって。キミは団長なんだから」

それから、ぽん、と少女の頭に手をやるので、ジャラヒはその上に手を乗せ、ぐりぐりとロイの手ごと、彼女の頭をかき混ぜた。



「だーかーら!さっさと言えよ!団長!」
「痛い痛い。ジャラの乱暴ものー!」

二人の手を振り払って、少女ははあ、と息をつく。
あーあ、と溜息もついて。
まるで戦闘のあとみたいな、疲れたポーズで肩を落として。
でもその顔は笑っている。
今度は、口元もきちんと笑った、いつもの顔だ。


「ワタシ、あそびたい!」
「いつも遊んでんじゃねえか」
「傭兵辞めたい!わがままかもしれないけど」
「わがままじゃないお前なんて知らん」

ジャラヒがそう言い切ると、ぐぐ、と少女は言葉に詰まった。

「傭兵、辞めたいけど、でもやっぱまたしたい」
「もちろん。団長は復帰が義務です」

ひょいと指を一本立て、ロイが片目を瞑る。
ウインクってやつを自然にやるのがとても胡散臭い。
あまりにも胡散臭いので、ジャラヒはパンパンと両手を叩いた。
これにて終わり、のポーズだ。

「じゃ、決まりな。リオは遊んでらっしゃい。
 おれが、オーラムでこの団に残って、まあ、潰れない程度に盛り上げておくから。
 あー…別にどうでもいいけど、おまえは?」
「あ、おれはひとまず実家帰るわ。彼女が待ってるし」

どうでもいいことを付け足して宣言するロイのことは放っておいて、これでいいだろ?と少女を伺うと、きょとんとした顔で、こちらを見上げている。


「いいの?ジャラ、遊ばなくて…」
「いいの。おまえ、離れたらこの隊が心配なんだろ?見ててやるっつってんの。
 それともおれがいなくて寂しい?」
「うん、寂しい」

あまりにも素直に頷くので、動揺したのはジャラヒの方だ。

「え、あ、そっか、でもまあ、寂しいならやっぱりおれ、おまえと…」
「でも、残ってくれて、うれしい。ありがとうジャラ」
「………どういたしまして」

がくりと肩を落としたジャラヒを見て、ロイがくっくと笑った。




そんな彼らに、見てろよ、今度会ったら強くなった赤雫☆激団を見てビビれ!
と心に決めたジャラヒだったが、翌日起きて、ビビったのは自分だった。



















「な!な!!!」





「お久しぶりです。ジャラヒぼっちゃん」




起きて、もう少女もロイもいないのだと胸に何かが沈み、それを振り切るように頭を降ったのだが。

……柔らかい。

頭の下も柔らかいし、頭の上も柔らかい。

「ぼっちゃん?だいじょうぶですか?」
「…!!!」


頭の下のは太ももだ、そして、頭の上のは胸だ。
気づいて、ジャラヒはその膝の上から転がり落ちた。

「な、な、な!!!」

「何事!」

ジャラヒのうめき声に被せるように、高めの女の声。

膝から転がり落ち、その太ももと胸の主を指さし呻いているジャラヒの前に現れた、もう一人。
黒髪の少女は、迷わずジャラヒに銃を向けた。


「ドロシー、大丈夫?敵?」
「な、な、な」


さっきから、「な」しか口にできていないジャラヒだったが、そんな中、必死で頭を回転させる。


まず、今回も門はくぐったから、今日は最初の日。オッケイ。
あいつらは出て行ったからいない。おう。
で、寝ていて起きたら、膝枕されてた。なんで?
あとから来た女に、銃を向けられている。なんで???



「大丈夫です、ダリアさん。
 ああ、そちらがジャラヒぼっちゃんです。」
「ジャラヒ…例の?」

大丈夫、と言った女は、知ったげな顔で頷いた。
メイドのような服を来た、三つ編みの若い女である。
見たところ、20歳…いや、もっと若いかもしれないし、歳を重ねているかもしれない。
どうと言われても頷けるような顔だ。
そして、その顔に、ジャラヒは見覚えがあった。
見覚えがあり、そしてそれをすぐに否定する。
そんなはずはない。

(だって、あれは、おれがガキのころの)

ガキもガキ、まだ3つか4つか、物心ついたくらいの頃の記憶だ。
そんな頃の記憶をまだ覚えていた自分自身に驚くが、それもまあ致し方あるまい。

(足の付かないプールで、サメと泳がされたことは忘れられねえ)

ともかく、色々なトラウマをもたらした女性。
自分の乳母として雇われていた女性だ。
乳母なのになぜこんなに若いのか、なんて、当時は思いもしなかったけれど。
そして、そのときの姿とまったく変わらない姿で、なぜここにいるのかは、もっとわからないけれど。

(いや、別人…)

「改めまして、お久しぶりです。ドロシーです」

ビンゴだった。
にこり、と綺麗に微笑んで、彼女は一歩退く。
どうやら、もう一人に名乗らせるつもりのようだ。
それに従い、もう一人が、下げた銃をコートの中に忍ばせ、ジャラヒの前に立った。

「ダリアよ。あんたの護衛」

護衛と名乗る人物に銃を向けられたのは、ジャラヒにも生まれて始めてだった。
黒く、長い髪をさらりと払い、申し訳程度に、よろしく、とつける女。







混乱するジャラヒに、ドロシーが渡したのは一枚の手紙だった。


『ジャラへ!!!

リオです!!ひゃっほー!!たのしんでくるね~!
いいもんみつけたらおみやげもって帰ります♪
ロイくんもなんかおもしろいもの持ってきてくれるといいね!!
留守番たのむね!
またちょくちょく帰るから、よろしく~!!


あ、忘れてた!
PS
大変だろうと思って、二人呼んで来ました。
ひとりはジャラの知ってるメイドさん!
ドロシーちゃん!メイドさん!すごい!メイドさん!
あまりにもメイドさんだから、代理リーダーたのんだよ!
あと、ジャラのパパが、心配だからって、護衛さん!
ダリアちゃん!暗殺者なんだって!すごい!
ダリアちゃんすごい!』



「………」


手紙は一枚だけだった。
PSのほうが大事だろうとか、なんでお前がドロシー知ってんだとか、
なんで両親と連絡とってんだとか、どうやってだとか、
護衛だとか、ていうか暗殺者ってなんだとか、
結局何の情報にもなってないだとか
言いたいことは色々あったのだが。


「え?リーダーおれじゃないの?」


とりあえず、ジャラヒは、誰にとはなくそう問うてみた。







************
オーラムベストED6期おわり。
6期のリーダーリオディーラ、サブ、岸辺ロイ。サブ2ジャラヒ・ワートン。

7期のリーダー、ドロシー、サブ1ジャラヒ、サブ2ダリアへ
2013-08-19 : SS : コメント : 0 :
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【人物】ジャラヒ・ワートン

ジャラヒ・ワートン
17歳~19歳。
とある世界のとある国の財閥、ワートン財閥の御曹司。次男。
15歳のときに、街に蔓延っていた裏の行商人たちを抹殺し、スラム街の子供たちを束ねてギャングを作ることで、街のスラム問題を解決した。
その後、ジャラヒの行動をよく思っていなかったワートン財閥総帥の手により、組織は破壊、子供たちは惨殺され、復讐を決意し、街から脱出。
必要とあればどこまででも非情になれる男。
父の追手から逃げているときに、リオディーラに助けられ、それ以来、リオディーラを助けるために一緒に旅をしている。
非情な男だったが、リオと触れ合ううちに軟化し、身内には甘いお人好しな一面も見せる。
身内の中でもリオは別格で、普段ははそうは見えないが、内心リオのためなら命を捧げるのも厭わない。
ロイのことはいけ好かない男と嫌ってはいるが、その腕は認めている。

ドロシーは元乳母。ぼっちゃんをしていた自分の過去を知っているため苦手に思っているが、リオに次ぐ身内の筆頭で、彼女に危険が及ぶのを許さない。
突然護衛するとやってきたダリアのことは、怖いやつだと言いながら、女の子として接している。幼いころ身につけたフェミニストぶりを見せる。
ドロシーやダリアの二人の女性に守られるというハーレム主人公な立場だが、その御蔭で女難な苦労性。
周囲に振り回されている。
頭の回転は早く、周りをよく見ているので、とても気が利く。処世術に長けている。
が、調子のいい上辺のために、人に警戒されることも多い。


【これまでの軌跡】
5期前
リオディーラに助けられ、彼女と共に旅に出る。
途中、リオがロイを召喚し、いけ好かないロイと喧嘩を交える。

5期、6期
はじめはブリアティルトに馴染めず、どうやったら戻れるのかと思案していたが、過ごすことでこの地を気に入り始める。
オーラムのストーリー上のとあるキャラクターの死に衝撃を受けるが、気にしてない風を装うリオを見て、サポートするから好きに旅に出てこいとリオを送り出す。

7期
リオを送り出し、メインになると思いきや、メインはドロシーというメイドがおさまっていた。
十数年前ジャラヒの乳母をしていて、今もぼっちゃんぼっちゃん!とジャラヒを慕うドロシー。
突然現れ、ジャラヒの父にジャラヒを護衛するように言われて来たという謎の暗殺者ダリア。
二人に囲まれて、なんとか赤雫☆激団の基盤を作る。

8期
赤雫☆激団を任せろと言うロイを面白くなく感じつつも、リオディーラに、一緒に旅をしようと言われ、喜んできらめき隊に。
正体を隠しながらサポートしろというわけのわからないロイの願いを聞きつつ、眼鏡で変装しながら、なぜか幼くなったロイをサポートする金髪の怪しいおにいさん。

9期
メインキャラに。
リオディーラとロイが、何か二人でこそこそとやっていることに気がついたジャラヒ。
面白くないジャラヒ。彼女を応援したい気持ちと、ロイへの嫉妬で揺れる。
もっと献身的に尽くしたいのにそうなれなくてイライラする。
ロイからは、リオに近づくと良くないことが起こると忠告されて、一層ロイと仲が悪くなる。
そのうちジャラヒは、そのなりたい献身的な気持ちはドロシーのまね事だと気がつく。
自分に素直になることに決めたジャラヒは、ドロシーに自立を宣言し、リオの元に向かう。
リオのもとに向かい、自分の気持をリオに話す。
リオはその気持を喜び、幸せになって、エンディングを迎えることになった。

10期
突然消えたリオを追ってさまよう。その間、ジャラヒを殺すと息巻くダリアから逃げる。
リオの手がかりは、自分の元いた世界にあると思い、元の世界を戻すが、黄金の門は開かず、異世界を飛ぶ力を持つロイの力を借りることに。
戦闘になるが、結局ロイと和解。ブリアティルトに来て、ダリアを助けていた親友セリラートと再会し、元の世界へ。
元の世界で父親と対決。
リオの物語を入手。
ブリアティルトに帰還して、ダリアと、ジャラヒの兄、ジェラルドと対面。ジェラルドは、母ジェインの名を名乗っていた。
ジェラルドから、リオの本当の正体や、自分の出生を聞き、衝撃を受ける。
が、それを受け入れ、ジェラルドを撃退する。

11期
ロイの力でリオが幼児になって復活。
ロイと共に子育てをする。
だんだん成長するリオに戸惑うジャラヒ。
このまま育ててどうするか、悩むジャラヒの出した結論は、子供のリオディーラはそのままに、消えたリオを尚も追うというものだった。

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tag : ジャラヒ

2013-08-15 : 登場人物 : コメント : 0 :
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第9期ジャラヒラフ

来期のメインになるジャラヒの格好を考え中。
せっかくのメインになれたのだから、あざとく行きたいですね!
5・6期→赤Tシャツ、7期→黒Vネック、8期→眼鏡+セーターと来たから今度は、うーん
と悩みつつ無難あざとく、シャツ+ベスト+細ネクタイにしました。前期に引き続きサスペンダー。あざとい。

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ジャラヒの衣装はいつも決めてなくて、なんとなくチャラい感じで~と思いつつ描いてるのですが、そもそも顔が定まらない。
最近ようやく慣れてきたようなそうでもないような。

それよりロイさんが今期メインにもかかわらず、学ラン衣装しかないのでちょっとかわいそうになってきました。
今度メインになることがあったら、ちゃんと考えてあげたいものです。

tag : ジャラヒ

2013-08-14 : : コメント : 0 :
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お約束していたもの

描く約束をしていて描けていないものをなんとか今期中に描いていきたいものです。

リーシャさん
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セシルさん
sesil.png
2013-08-14 : 依頼絵など : コメント : 0 :
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【人物】岸辺ロイ

岸辺ロイ
18歳~20歳。
その正体はレメゲトンの魔神72柱が1柱。29番目の魔神、主計長官アスタロト。
そしてそのまた正体は、ただの男子高校生。
色々とあって、順応適応力が異常に高い。
そのため、胡散臭く見られがちだが、ただのめんどくさがりの高校生。
高校1年の16歳の頃、異世界に召喚されて、魔神の力に目覚め、その世界を救った経験を持つ。
その時に知り合ったシアンと恋仲になる。

その魔神の力は大きく分けて3つ。
ひとつが異世界や時空を行き来できること。ただし水曜日に限る。
もう一つが、過去や未来を自由に見ることができること。
3つ目が、契約を交わした人物の「勝利」を約束すること。
この3つの力を真に使おうとするには、3種の姿になる必要がある。

1つ面の空間時空を超える力を得意とする魔神アスタロト。普段の姿。
2つ目の過去や未来を見通す姿を真に得意とするのは魔女アスタルテ。黒髪の女性の姿。
ロイは、初めて2つ目の姿になったときに、とある魔神に騙されて、夫と子どもを持つはめになっている。
3つ目の勝利を約束する姿が勝利の女神イシュタル。金髪女性の姿。

3つの姿を合わせて「岸辺ロイ」だが、1つ目の普段の姿以外は認めたくないと思っている。

力のイメージは蛇。
アスタロトの力の具現化が蛇であるが、普通の高校生をしていたときから、蛇とは心を通わせることが出来た。


彼の元々の気質か、魔神としての特性かはわからないが、力への執着が激しい。
一見隠しているが、強くなることへのこだわりは異常ですらある。

生まれは孤児。小学生の頃、剣道の道場主をしている養父に引き取られ、剣の道を学ぶ。
養父母に報いるため、義理の妹や弟を護るため、そしていつか独り立ちをするため、独立心が強く、もっと強くありたいという気持ちをずっと持っている。
厳しく優しい養父母に育てられ、斜に構えるところはありながらも、素直に育った。
中学では生徒会長を務め、高校では1年生にして副会長を務めている。
外面はとてもいいが、反対に溜まった鬱屈したものを剣道で発散している。
そんな中、召喚された異世界で、様々な経験をし、成長を経て、今の余裕を持てるようになった。



ブリアティルトに来る少し前に、リオディーラが拾った魔導書から召喚され、彼女に力を貸すことになる。

【今までの軌跡】
5期6期
リオの元で力を貸す。
ジャラヒとは馬が合わず、喧嘩ばかり。いつも余裕をみせるロイも、ジャラヒと喧嘩しているときは歳相応に見える。
リオの元で力を振るう間、元の世界の魔神の力が、上手く使えないことに気がつく。
おそらく、ブリアティルトにある世界各地の力と、魔神の力が噛み合わず、順応できてないのだと気がつく。
そして、力を振るうため、とある計画を考えることに。

7期
実家に帰省中。
異世界にて、シアンやルウィンを説得。
7期終わりに、ブリアティルトに戻り、リオを説得して、8期のメインを務めることに。

ただし、自分がそのままメインになるのではなく、16の魔神の力に目覚める前の自分が行くということ。
その自分は頼りないかもしれないので、助けてほしいということ。
しかし、リオのことはもちろん知らないので、隠れて変装して、付かず離れずでいてほしいことを約束。
これは、自分のやりたいことでもあるが、リオの目的を叶えることにもつながるということ。


8期
メインキャラ。他の世界で仲のいい、シアンやルウィンを引き連れてブリアティルトに。
今までのロイではなく、16歳の真面目な外面の良いロイ。力には目覚めていない。
力に目覚めていないときからブリアティルトにいて、触れることで、魔神の力をブリアティルトに順応させるため。
結果、初期ステータスからブリアティルト仕様に鍛えられたロイになることに成功。16歳のロイと同化し、力を取り戻した元のロイに戻る。
そして、もう一つの目的も遂げる。
それは、魔神の力で見た時に、途切れていたリオの未来を救うこと。
なぜかリオは、この8期で死ぬことになっていた。
魔神の力を強くし、出来たらリオを救うのが8期のロイの目的だった。
しかし、リオと懇意にすると、彼女の不可思議な影響を受け、魔神の力になにが起こるかわからないので、彼女には付かず離れずの距離でいるように頼んでいた。
元の力を取り戻し、リオを助けに向かうロイだが、目的地にいたのは何故か幼い頃のリオだった。
リオを助けるのに成功。するとリオは、ロイを指し、輝く星の人と言う。
リオの探していた輝く☆の人はロイなのだろうか。


9期
リオに頼まれて何かを探っている。
その中で、リオの正体に感付き、今後の展開を予測し、ジャラヒにリオに近づくなと忠告する。

10期
リオが消えたことにより、赤雫☆激団はロイが作ったことになる。
しかし、ロイはその記憶が間違いなことに気がつく。
魔神である自分すら記憶の齟齬を生じさせたその現象に、腹をたてたロイは、真の力を発揮する決意をする。
手始めに、ジャラヒと和解し、ジャラヒを元の世界に返し、リオを復活させる準備を施す。
そののち、魔神の力を最大限に発揮し、魔力が最大限に高まる魔女の姿で、リオを復活させる。

11期
魔神の力で女性の姿を保ちつつ、子どもとして復活したリオに魔力を注ぎながら、ジャラヒとともにリオを育てる。


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ChibiMaker3.jpgchibidotroi.png

tag : 岸辺ロイ

2013-08-05 : 登場人物 : コメント : 0 :
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【人物】リオディーラ

リオディーラ
5~9期。

rio8.jpg
13歳。鳥族の娘。
幼い頃助けてくれた輝く☆の人にお礼を言うために旅に出た13歳の少女。
明るく元気。
正義的なことと、カッコイイものとキラキラ光る綺麗なものが大好き。
単純なアホの子だが、色々と秘密も多い。

ブリアティルトに来る前にジャラヒに出会い、彼を助けたことがきっかけで、ジャラヒを連れて旅をしていた。

後に、拾った魔導書から出てきた魔神、アスタロト(岸辺ロイ)を召喚、契約し、彼の手助けを経て、三人でブリアティルトに来て、オーラムに腰を据えた。

歌が好きで、いつも鼻歌まじり。
鳥族なのに、空を飛べない。浮かぶことは出来る。1mくらい。

過去のことは仲間にも話さないが、兄がいるとかいないとか。

口癖は「ばーん☆」
必殺技は「きらめき☆とるねーど」





5期と6期のメインにして、赤雫☆激団をつくったリーダー。赤雫☆激団のストーリー通しての主人公。
やりたいことがたくさんあって、それをすべて叶えられたらなと思っている。
幼いころ助けてくれたヒーロー、輝く☆の人を探しているのが一番の目標だが、どうやらそれだけではないらしい。
本当の目的は不明。
黄金の門を自由に行き来することが可能。
彼女が選んで連れてきた人物は、なぜかブリアティルトでは歳をとらず、元の世界に帰っても、ブリアティルトで過ごしたことを忘れず、繰り返すブリアティルトの中でも、記憶を維持することができる。
周囲に対する何らかの影響力を持っているが、詳しくは不明。

6期の半ばで、ストーリー上の人物の死を聞き、「戦争とは何か」を考える。
言葉にはしないが、傭兵を続けることに拒否感を持ち、ジャラヒとロイの後押しもあって、7期以降は「きらめき隊」という付属の部隊を作り、気ままに「遊んで」いる。
見聞を広めながら、自分のやりたい「目的」を叶えるための手段を模索中らしい。


彼女の目的を叶えることが赤雫☆激団の目的となっているが、団員は彼女が本当に何をしたいのかは知らず、それぞれの目的を持って集っている。


【行動軌跡】
5,6期メイン。
7期開始前に、7期メインドロシーをスカウト。その後ジャラヒと関係のあるダリアをブリアティルトに連れてきたあと、きままにきらめき隊でふらふらと遊んでいる。

8期では、任せてほしいと言うロイに赤雫☆激団を任せ、裏方を務める。
ロイの希望で、名前や正体を隠し、彼のサポートを続ける傍ら、変装用の「きらめき☆ときめきレインボーRIO」という格好にハマり、謎の正義の味方と称して各地で人助けやら邪魔やらをしている。

9期では、部隊長をジャラヒに任せ、ロイとともになにかの活動をしている。
8期で、憧れの輝く☆の人の正体がロイだとわかり、彼を頼りにすることとなった。
ジャラヒはそれを面白くなく思っているが、それに気がついてはいなかった。
期の終わりに、ジャラヒに思いを告げられ、ハッピーエンドを迎えてしまい、彼女の正体が明かされる。


正体はジャラヒの母が書いた絵本の主人公。幼いころジャラヒがその物語を読み聞かせるうちに、彼女に好意を抱き、ジャラヒの力で具現化した。


rio10.jpgrio4-icon.png
riodhyla8-.jpgrio9-icon.png
chibidotrio.png
Xmasリオちゃん!mini←リエールさんに描いて頂きました
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tag : リオディーラ

2013-08-04 : 登場人物 : コメント : 0 :
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Author:赤雫☆激団
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